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GW前半は妻の実家への帰省で無事終了。2日間も「望岳の湯」でサウナ三昧だったのが嬉しい。義実家の庭にある池がドブのようになっていたので、鍬を持ってどぶさらい。へとへとになりながらコットン村に行くもお目当てのカレーにはたどり着けず、家に帰って爆睡。地元の中華チェーン「みんなのテンホウ」で食った台湾ラーメンが非常に美味かった。ちんたら動く「天空のカート」に乗って八ヶ岳の絶景を見渡す。など。

帰宅して、上京していた久永家のみなさんと下北沢で少しだけお茶。おっさん同士で話すと、健康の話、育児の話、などに花が咲く。それでも這々の体でディスクユニオンに行くも、なかなか貴族の遊びであるわい、と手が出ず。しかしながら、スティーブ・ペリーのソロ作LPなんかは、現在底値中の底値で、今度買っていってもよかろうとか思った。


ホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』、結局一気に読み終えてしまった。数年前に起きた失踪事件の犯人とされている被害者のボーイフレンドが、実は真犯人ではないと信じる主人公が、「自由研究」と称して真犯人を暴こうと奮闘する。良質なミステリーにおいて譲れない要素、奇妙な謎、多様な登場人物、幾度となく変化する状況、危険、意外な真相…などが不足なく詰め込まれているのだが、冒頭数ページで目が離せなくなるのはそれ以上に、探偵役の女子高生ピップのキャラクターに依るところが大きい。あまりに陽気で、快活で、公正。全然変わり者じゃない探偵が珍しいのは、多くの場合単にキャラクター造形に失敗しただけで心に残っていないからだろうと思うが、ピップやその友人たちに関してはむしろ平和な時のなんでもない話も読ませて欲しい、と思うぐらいキャラが立っていて本当に素晴らしい。小さな街の友人たちを巻き込んだ事件であるから、少なからずビターな展開になることは避けられないが、それでもその清々しさは薄れず読後感は爽快であった。三部作、すぐに続きが読みたくなりましたので、また後ほどお会いしましょう。

https://honto.jp/netstore/pd-book_31075828.html

MCATM

@mcatm

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