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投稿処理ももうすぐ山場。画像をアップロードするというなんでもない処理、Remixだと割と手こずってる。メソッド名にunstable_のprefixがついていてビビっている。眠くない時にもう少し作業してみる。

連日資料作成に追われていたが、ちょっと一段落して実践の場になる。へとへとになって、飯を喰らうと、アンドリュー・ヘイ『ウィークエンド』を鑑賞。ゴダールの方ではなく。ちょっと前に読んだ是枝監督の『怪物』を巡る鼎談を読んでいて、ある映画を「これはゲイの映画ではない」と言う時、「マイノリティの物語をマジョリティに収奪されたような感情が生まれる」という指摘があり、もっと言うとその指摘がいまいちピンと来なかったことを思い出した。言葉を選ばずに言うと、「LGBTQのケースをマイノリティに押しやらない」ということが望ましい、と思っていたので、少し虚を突かれてしまった。

だからあくまで自分の腹落ちするレベルまで解像度を高めると、この物語を「単なる恋愛映画ですよ」というのは、収奪的で乱暴なのだと理解している。なるほど、ゲイに代表される「オープンにするのは躊躇されるパーソナリティ」を持つ者にしか味わうことのない瞬間がここには沢山封じ込められていて、それらをどのように取り扱うかという点には大きな疑義はないのだろうと思う。人前でキスすることは出来ない、と思っている主人公が、人目をはばからずにキスし、「Queer!!」という罵り言葉に怒りを顕にするのは、「単なる恋愛映画」では描くことの出来ない領域の感情だと思う。如何に世間体を繕い、隠蔽し、無用な後ろ暗さを感じながら生きる背中がここにはある。

しかしながら、それでもやはり、ここには「単なる恋愛も」描かれているということを、批評は隅に追いやらないで欲しいと思う。ただその夜をやり過ごすために出会った二人の人間が、思いがけず「離れがたい」という感情に抗えなくなり、どうしようもない運命と対峙するために友人に車を走らせてもらう。永遠の別れとなるかもしれないその瞬間、友人の姿が画面の中に収められることはない。

MCATM

@mcatm

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