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oono yuukiレコ発

oono yuukiのレコ発ライブを観てきました。

滑稽さと逞しさを併せ持った音楽を、今の時代ここまでやり切るという凄さを以て、oono yuukiのファーストアルバムは非常に楽しく聞けるポップミュージックとして愛聴していたのですが、その余波もあってふらりと向かった渋谷O-Nest。満員一歩手前の会場で、デリケートな音を鳴らす麓健一や、パイカルファンとしてはたまらなかったNRQ、そして以前ご紹介した平賀さち枝など、出てくるアーティストは緩やかに連帯しており、その鎖のちょっと心もとない感じも凄く健康的な空間。

初めて観るoono yuukiは、次第に熱量を増加させながら、ギター〜マンドリン等の楽器をかき鳴らし、あの独特の「間が抜けているのに格好よい音楽」を、バンドメンバー(mmmも参加!)と共に作り上げるその真ん中で、まさに咆哮したのでした。

アルバムは、通して不世出の傑作とまでは言いませんが、ここ最近全くアップデートされる兆しの無かった「ポストロックの荒野」に久々の雨を降らせた一曲目「haruno」や、ド名曲「motor park」などを並べた前半は、何か奇跡的な星の巡り合わせでもない限り生み出されなかったのではないかと訝ってしまう程の、塊の疾走感を伴った日本の音楽の歴史にキラリと光るモーメントだったと思います。それがメンバーの演奏を通してそのまま、もしくはそれ以上のテンションで再演されるのを目の前にして、感動しない訳にはいかないだろう。僕はそう思ったのでした。

MCで、「バンドのメンバーはそれぞれソロで活動している人達で、今は休戦して楽しくやってるけど、これが終わったらまたドンパチ」といった趣旨の発言をしたoono yuukiは、実に凛として格好良い男だなあと思いました。七針コレクティブに幸あれ!

※これは一年ぐらい前の映像ですね!

http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/B0039V396Y/rippingyard-22/ref=nosim

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