有言実行で、今年は毎日レコーディングしてる。普通にやれば2ヶ月もあれば完成する音源なのだが、今回は手法から吟味しているのでやたら時間かかる。まあ、いつものこと。音の良し悪しを度外視して、アイディアを形にする速度に賭けています。
『どうすればよかったか?』
昼は一時抜け出して、テアトル新宿で話題の『どうすればよかったか?』。今年、映画館初め。統合失調症の娘を抱えて四半世紀を生き抜いた監督の両親。少しずつ歳をとっていく三人を捉えるカメラのこちら側、私たちと同じ方向から家族を見つめている監督もまた、同じように歳をとっていく。その事を意識してしまって、少し気が遠くなった。
とんでもないことが起こることを「爆発」と定義した時、この映画の中の状況はじっとりと重油が染み込んで重くなり、前にも横にも進めなくなってしまった「事態」。酷く恐ろしい時の流れが描かれるのに、邪悪な人間は存在せず、我々と同じ普通の人が常軌を逸しているという結果だけが延々と映し出され、遠く離れた 監督がそのほんの一部を炙り出す。そうした「カリフォルニアから来た娘症候群(突然遠くからやってきた親戚が、家族の問題をめちゃくちゃにしてしまう現象)」的な側面もあり、「どうしたらよかったのか?」という設問は、まずは両親に、次に監督、そして我々観客に、それぞれ投げかけられることとなる。
「どうしたらいいのでしょうね?」という『システムクラッシャー』と近い発問が、タイトルとして投げかけられたところに重要な価値があるし、この映画が多くの耳目を集めた勝因だったろうと思う。個人的には、父親の最後の言葉(当然、そう思っているだろうと感じた)以上に、「論文」に固執した姿に衝撃を受けました。
余談ですが、序盤で映し出された監督の大学時代の写真に、まんじゅう大帝国のツッコミが突然立派な髭を蓄えて現れた時に似た衝撃を感じてしまい、ちょっと笑いました。終始重苦しいこの映画、一服の清涼剤となった。
【3回戦全ネタ】スタミナパン/くらげ
麻婆が可愛すぎるスタミナパン。去年とも全然システムが違うのがすごい。麻婆の可愛さの上に成立している。くらげの新機軸も悪くないと思う。
【3回戦全ネタ】ライドMEズ/かたつむり/ネコニスズ
赤ちゃん化した舘野さんが漫才のシステムにきっちりとハマったネコニスズは強いと思った。ヤマゲンが超人なだけに。
【3回戦全ネタ】エバース/怪奇!YesどんぐりRPG/東京ホテイソン
絶対大丈夫と思ってるエバースが、ここまで弱いネタを披露してると、ちょっと不安になってしまう自分がいる。YouTube公開前提の3回戦だからっすよね???普通に、まだまだ良いネタ沢山あると思うので。毎回違うシステム開発してくる怪奇!YesどんぐりRPG。本当に感心する。全然通過してても良いクオリティだと思う。まるで昭和のようなお笑いの東京ホテイソン。
【3回戦全ネタ】グリーンランプ/レインマンズ/カナメストーン
さて、毎年毎年「あと⚪︎回…」という祈るような気持ちで観ているカナメストーン。ここまでシンプルなネタでいいのか…と心配になってしまうが、同時に「楽しそうなのであれば、それで良いか…」というファン心理は、本当にトキシックなのかもしれない。不気味ボケに力技のツッコミ…を超えたところに到達したネタが沢山あるので、マジ頼むぞの心持ち。俺は未だに決勝で「手でやったM-1」が炸裂する光景を夢見ている。レインマンズ、ちょいネタ弱かった印象っす。
【3回戦全ネタ】ケビンス/シンクロニシ ティ
いつも通りのケビンスと、いつも通りのシンクロニシティ。80%良い意味です。
【3回戦全ネタ】まんじゅう大帝国/カゲヤマ/頭虚偽罪
今年は散々最高なネタ見た気がするのだが、まんじゅう大帝国…。なんで、ここで、このネタなのだろう、という気持ち。大声ツッコミではあるのだが、毎回ネタの印象が少しずつ変わるカゲヤマは、底が知れない。こたけ正義感+サツマカワRPGの頭虚偽罪、シンプルにすげえ面白かった。「ならでは」のネタ。サツマカワは当然怪奇が本命なのだろうけど、サブで出てるコンビがどれも秀逸。さすが。
【3回戦全ネタ】モテモテ/シークレットレボリューション/ボブのコーラ
もう一人、とんでもねえのが元10億円山内。数組組んでて、当然全部ネタ違ってて、全ボケがずーっと面白いという異常な状況。元ラタタッタの渡辺さんと組んだモテモテもすごく面白かった。ボブのコーラ、仕組みがとてもよい。
【3回戦全ネタ】ダイヤモンド/マルセイユ/豆鉄砲
極端でも、分かりやすくもなかったダイヤモンド。ちょっと厳しかったかな、と思いました。マルセイユは、左の人がボケになってから、少しずつ良 くなってきたイメージ。流石に去年のハンバーグは超えられないか、豆鉄砲。それでも、やはり異常な理屈振りかざしてて素晴らしいし、今年は少なくとも敗者復活では見たい。「半分ケンタウロス」っていう考え方はなかった。