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サムの息子たち:狂気、その先の闇へ

「サムの息子(Son of Sam)」と呼ばれた連続殺人鬼デヴィッド・バーコウィッツには、共犯者がいた。という説に取り憑かれてしまったモーリー・テリーの話。

事件の説明に大半の時間を割いた1話目以降、5分おきに新事実(と新事実…みたいなもの)が飛び出してきて、クリフハングしていかない感じがすげえスリリング。事実と仮説が蜘蛛の糸のように張り巡らされていく中で、NY市警とジャーナリストの対立、カルト教団の暗躍とチャールズ・マンソン、センセーショナリズムに支配されるマスコミ…といった要素が、数珠つなぎになっていく殺人事件の羊水となる。

「本当に、ヤバイやつは、誰なのか」という謎の終着点に向かって、ジャーナリストであり、「サムの息子」事件を描いた『The Ultimate Evil』を上梓したモーリー・テリーを語り部にした旅は、深い闇の中で、一筋の光脈を見出す。カルトや陰謀論の成り立ちをも考えさせられる、良いドキュメンタリーシリーズだった。

https://www.netflix.com/title/81059887

MCATM

@mcatm

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