M-1グランプリ2021
一晩経った今、思い出すのは結局、せり上がりのランジャタイ。巨人師匠のパネルを掻き分けたり、せり下がったり、大いにふざけ倒した結果、全てが台無しになる可能性も考えてハラハラしていた俺たちファンの気持ちをよそに、国ちゃんは伊藤ちゃんの背中をポンと叩いた。
ロコディ堂前さん曰く「お笑いファンが高熱の時に観る夢」、まるで「K-PRO主催のライブみたいな」メンツによる2021年のM-1は、同時に「俺たちの答え合わせ」のような側面も持っていて、「あんたらがやるわけじゃない」と国ちゃんに事前に釘を刺されようと、緊張を止めることが出来なかった。10年以上前から届いているのかいないのか、散々うるさいことを言い散らかし、愚痴り散らしてきた我々(俺、ひとりじゃないよね…?)。鼻エンジンを、天竺鼠を、オードリーを、金属バットを、そしてモグライダーを、真空ジェシカを、ランジャタイを準決勝どころかそれより前のステージで落としてきたM-1に、「じゃあ、お前の言う通りやってみるから、責任取れよ」と言われているような、そんな心持ち。当然、M-1側はガチでやってるだけだし、ここ数年の決勝を見ても、その真摯さには信頼を置いているから、都合、勝手に突きつけられてることになる。独り相撲。でも