『山田孝之のカンヌ映画祭』は極上のものづくりドラマ

2017-02-22 01:52


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観て欲しい。今からでも間に合う!『山田孝之の東京都北区赤羽』と同じノリで観ていたら完全に食らった。ものを作ったりしている人たちは特に、必見のやつだった。間違いない。

特に注目してほしいのは、『水曜どうでしょう』で言えば大泉洋的な立ち位置で、山田孝之に振り回され続ける山下敦弘監督。「カンヌ獲りたい、プロデューサーとして」と無茶なことを言って暴走する山田孝之に、とにかく翻弄されて混乱しながら、でもいつの間にかなんとなく適応してカンヌ行って感極まって泣いちゃったりする、愛すべきキャラ。

でも、山下監督って映画監督なわけです。それもただ単に「映画監督」ってだけじゃなく、現役バリバリでとても評価されているが、まだ大物とは言えない、中堅どころの才能ある監督なわけ。その人が「カンヌ穫れる映画を作りましょう」という幼稚な暴論をトリガーに暴走している山田孝之によって、作家としてのプライドとか、もっと言えば「倫理観」みたいものを、文字通り蹂躙されているはずなんです。それがもう、(申し訳ないけど)強烈に面白いし、そのぶつかり合いから生まれてくる議論っていうのがある。考えさせられる。

どの回もクリフハンガーのようなフックがあって面白いんだけど、その一種独特な構造が現時点で一番露呈してしまっているのが、河瀨直美監督が登場する6〜7話。今まで大人たちが、遠慮して半笑いでスルーしてきた本当の話を、山田孝之にも、芦田愛菜にも、遠慮なく真正面からぶつける河瀬監督。「◯◯のために〜とかしか見えてこないけど、魂のために、とかそういうの無いの?」「『わーー』って叫んだら表現できるのと違うやん」「親を殺すんやで?」。山田孝之に「(カンヌ)取れる、私となら」って言ったときに走る緊張感。困る山田孝之、挑発する河瀨直美、蚊帳の外の山下敦弘という三人が、お互いをチラチラと確認しながら、しかしお互いに言わなければいけないことを言い終わったとき、山下監督の顔が映らなかったのは、やっぱりプライドなのかな、とか夫婦で話したりしていました。これからどうなっていくんだろ…??楽しみすぎる。

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    Writer
    mcatm
    Date
    2017-02-22 01:52:11
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