スッキリ起きて、下北沢へ。久しぶりに開催の『テクノエレガンス』で、2〜3年ぶりにジーニアスを観る。ものすごく短いセットだったけど、最近リアレンジが施された「ヴァイタミン」を観れて満足。何年も前、どころか十何年も前（…）から観てて、ずっと同じこと思ってるんだけど「最近ヴァイタミン摂ってない。なんだか体がだるい。」から始まる一連の歌詞、マジで何にも言ってないし、何も伝えない。そうなると、曲が終わって「ヴァイタミンでした」って言ってるのも、「何言ってんだ？」とおかしくなる。何も言っていないのがエラい訳ではないのはもちろんだが、あんま出来ることじゃなくて、「何もない」という状況に惹かれてしまう自分がいる（お笑いでよくある）。普通、ぼーっとしてても何か伝えてしまう。その「何もない」感じが、80年代っぽいアレンジとダンスに妙にハマってて、今が一番良いアレンジだと思った。機会があったら聴いてみて欲しい（その機会は、近いうちに訪れるはず）。

夜はアダム・サンドラー、ジェニファー・アニストン主演のNetflix『マーダー・ミステリー』を観る。面白い要素は多々あれど、トリック自体はかなり凡庸で、犯人らしき人物もある程度は分かってしまったし、「視聴者に伝えられない情報を元に組み立てられた推理」という禁じ手をおかしてしまっている。ただ、この手の始めからシリーズものを意識した第一弾作品は、主なキャラクターがしっかり描けていれば問題ない。エラリー・クイーンも、ファイロ・ヴァンスも、そして『ナイブズ・アウト』も、最初は全然いまいちだったよ。なので『マーダー・ミステリー2』も楽しみにしてる。忽那汐里がすっかりハリウッド女優。