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差し入れ持って撮影の応援にスタジオ寄ってから出社。朝、とんでもなく焦げ臭い匂いを嗅いで飛び起き、それからあんまり眠れなかったので、業務中に凄まじい睡魔に襲われ、マフラーで視界を塞いでから仮眠してたら、自分のいびきに驚いて目を覚ました。めちゃくちゃ恥ずかしい。出社すると、全然調子上がらない日があり、今日はそれ。React Hook Formのトラブル解決できず。

新宿で『コット、はじまりの夏』『哀れなるものたち』。どちらも本当に素晴らしかった。『コット、はじまりの夏』は、『こちらあみ子』の「あの後」を描いたような物語。完璧に抑制が効いていて、必要なものしか映らない。最悪の家庭環境を、如何に言葉を使わずひっくり返していくか、がこの映画の肝だと思って観ていたが、様々な角度から責め続ける姿勢に敬意を評したい。父親に連れられてやってきたコットが、親戚に連れられて家に帰る。その時、今まで経験してきたことが裏返ったような感覚になる。主人公が美少女過ぎてちょっと心配になった。

ヨルゴス・ランティモス最新作は堂々たる出来。特にベストエンドロール賞をあげたい。徹底的にアンチ・ピグマリオン的映画で、征服欲独占欲の高まりを、暴力的な束縛で叶えようとする男たちに対する抵抗の記録。ダンカンは欲望を、マックスは愛情、ハリーは知性を代表しているように見えた。主人公ベラ・バクスターって、マルグリット・デュラス『Baxter, Vella Baxter』から取ってるよね?

MCATM

@mcatm

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