『デッドプール&ウルヴァリン』と『密輸1970』を鑑賞しておこうと、丁寧に一時間早く始業。終業一時間前に自転車を走らせて新宿。夜になっても暑い東京の夏。
『デッドプール&ウルヴァリン』
今どきサタデー・ナイト・ライブでもやらないようなパロディが延々続くオモシロ地獄。徹底的にくだらないメタギャグが連発されるのと同時に、本作から傘下に入ったディズニーなど巨大資本についての憤り、ディズニーに買収された20世紀フォックスと「存在を忘れ去られたヒーロー俳優たち」である自分たちが重ねられているように見える。そういう意味で、サプライズ出演者の豪華さと意外さ足るや。ネタバレを避けようとすると真っ先に名前を伏せなければならないあの方も、意外な形での出演だったとわかって爆笑。確かにあの件は、MCUでも最上位に位置するミステリー。という感じで、相変わらずとんでもねえ問題作なんだけど、観てない人には何も言えないタイプの映画なので、是非映画館に行ってくれ(ただし、一応これだけはお伝えしておく。エドワード・ノートンは話にも出ない。そこが不満ではある)。
ドミノが出ない件は、本当に不満です!
『密輸1970』
ノリとしては『スウィング・キッズ』とか『サニー』に近いのかもしれない。日本だと「昭和テイスト」と形容されるような、韓国の70年代を再現したような作りの海女ノワール。韓国の漁村クンチョンで舶来品の密輸を手伝っていた海女たちは何者かの裏切りにあって通報されてしまい、その際、リーダー格のジンスクが逮捕・投獄されてしまう。一方、一人逃亡に成功したチュンジャが密告者なのではないかという噂がまことしやかに語られた3年後、ソウルで生活していたチュンジャが、のっぴきならない理由で追い詰められて、この漁村に帰って来る。
物語は終始テンポ良く進行する。裏切り者であると確信しているチュンジャを前に、憤るジンスク。貧困と恨みの板挟みにあうだけではなく、運命もそれを後押しすることで、海女たちはまたしても犯罪に手を染めざるを得ない状況に追い込まれる。状況はずっと転がり続け、何か特徴的なことが起こると、時を遡ってタネ明かしが始まるテンポが面白い。文法が違う、と感じる部分も多々ある。
今では絶対にやらないような豪快な音楽使いという意味では『チャレンジャーズ』にも匹敵する部分もあるが、それでも本作の劇伴の丁寧さ(展開に当て振りしたようなオーケストレーション)は際立っている。
MCATM
@mcatm
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