Post

3月末に向けて進めていた仕事も少し落ち着いてきて、次の計画を立てているのに、きな臭くなってくるのはどうにかしたい。気持ちよく仕事やりたいと思うし、自分がそれを率先してやらなくては、と思う。

A24とBBC Filmがタッグを組んだジョアンナ・ホッグ監督作『エターナル・ドーター』。母親と訪れたホテル、かつてそこに母が暮らしたというその建物がいかにも不気味で、事前のリクエストも通っておらず、スタッフのやる気もゼロ。というか、なんか全体的に脱力したような不穏な空気が漂っている。そんな中、母と自分の関係そのものを脚本にしたいと意気込む主人公。母が過去を語り始めるたびに、iPhoneの録音ボタンをタップするが、思いがけず不幸な物語が表出すると、そんなはずではなかったと自分を責めておいおいと泣き出してしまう。ティルダ・スウィントンが、主人公の映画監督と、その母親の一人二役を演じていて、『サスペリア』的なトリッキー演出かと思ったら、非常に意義深いキャスティングでびっくりしてしまった。

「エターナル・ドーター」というタイトル自体が、母の娘である自分、そしてその母も「娘」であったというループ構造になっており、それがホテルの螺旋階段のイメージと重なるのだが、この階段が建物の規模に反して無限に続いているようにも見える。正直、あまりに展開が地味過ぎて、途中眠気にも襲われてしまったが、中盤以降、如何にもBBC Filmという重厚な雰囲気のゴシックサスペンスに背筋も伸びた次第。チャーリー・カウフマン『もう終わりにしよう。』とか、『Penda's Fen』のようなゴシックフォークホラーにもテイストが似ている気がする。割とオススメ。

プラス・マイナス岩橋の件は、なんか、考えさせられてしまったな。めちゃくちゃ応援してたコンビっていうわけではないけど、いつも面白かったし、THE SECONDも楽しみにしていたので残念だなというのが正直なところ。告発の真偽についてはまだまだ不明である、というの前提ではあるが、身を呈して不正を告発する立場の人の話には耳を傾ける人間ではありたいと思う。それはさておき、吉本興業の学んでなさ、普通に不誠実だし、ビジネス優先で不誠実であることを良しとしたとしてもあまりにマネージメント出来ていないというか。因果者の集う無頼集団であるなら全然良いんだけど、この状態で政治や教育に手を出して、それなりに大きな影響力があるっていうのだから、呆れてしまうね。

MCATM

@mcatm

もっと読む