朝から吉祥寺。むすこを塾に送り出して、いつものように井の頭公園を散歩していたら、いつもは何もない民家で展覧会。東京大学先端科学技術研究センターの「LEARN」というプログラムが主催の『やり続ける展』。「あなたのやり続けていることを送ってください」という公募に集まった作品を、先着で100点集めた、というだけの企画なんだけど、展覧会という形でフレーミングするだけでアートの風格を纏う、というキュレーション実験みたいな素晴らしさがあった。参加作家の年齢層も様々。ただアルファベットを描いただけなのに、構図なども含めて完璧にキマってる作品とかもあって、興奮した。

数日チクチクと進めていた『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』。「難しいが、丁寧にプレイしていれば気づける」レベルの謎がどんどん難度を上げていき、終盤は手詰まりになった感覚も何度か味わったが、なんとかクリア！納得感も、相当な爽快感もあったので、とてもオススメです。

夜は黒沢清『蛇の道』オリジナル版をU-Nextで。香川照之の所業（「いや、こういうこと、ノンフィクションでやる人だからなー、引くわー」）がノイズになりつつも、黒沢清監督作という意味でも、清水崇脚本作という意味でも、かなり好きな作品でした。数学（？）塾講師を演じる哀川翔も、ヤクザのエライさんを演じる柳ユーレイも、大変どす黒くてかっこよかった。見たことない謎数式を前にみんなでうんうん得心してるシーンとか、なんでもないはずなのに不穏でしびれたなー。あんま観る予定なかったんですが、セルフリメイク版も観に行こうかな…。