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「水深6mのプールに、ワニと取り残される」というあらすじ以上でも以下でもないタイ映画『THE POOL/プール』を観てた。

ただ、この主人公たちが徹底的に運に見放されていて、二択を全部間違っていく感じがマジで最高。決して「この人たちが底抜けにバカだから」とかそういう理由ではなく、単に、とことんツキがない状態。例えば、ピザ屋の配達員がまだ水の抜けきってないプール際に来るんだけど、ちょうどその時水の中に潜っていた主人公が人の気配に気づき、水面に上がろうとしたら、排水口にベルトの鎖が引っかかって上がれない、とか。若干ネタバレになるので詳細は伏せるが、終盤でわかりやすい脱出手段が、スルスルスルッと視界から消えていくコントみたいな状況には、声が出た。結末がホント最低(褒め言葉)で、特に犬好きの人は決して見ないでくださいっていうレベルのもの。

一緒に閉じ込められる羽目になった恋人(あの頃の吉川ひなの似)が妊娠していて、それを中絶させようとする主人公と、なんとメスだったワニが産んだ卵を煮て食べる主人公の印象がダブって、なんかそういう、教訓めいた話になってくのかな…とワクワクしていたんだけど、そこは空振りしちゃってたので惜しかったなと思いました。


昼食時のドラマは、宮藤官九郎の『不適切にもほどがある』。良いところとひっかかるところがあって、これからどうなっていくのか分からない。ただ、河合優実は、マジでいいね。あの役、演技力ないと上滑りしちゃいそう。俺は所謂「演技派」という認識だったんだけど、直球(と言っても「スケバン」役だけど)で美少女役やってもきちんとハマるんですね。振れ幅が大きくて、貴重な人材ですわという認識を改めて。

MCATM

@mcatm

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