Post

朝、弟からLINEで、母の命日が金曜日だったことを思い出す。それで思い返すと、確かに金曜日、亡くなってから初めて、母親の記憶が凄まじく明晰に蘇って、まるで目の前に生きているようだった。一年経った記憶が心の片隅にあり、それが神経に作用したんだと思うが、ある種符合的で、祈りに似たものを感じながら井の頭公園を散歩。背格好と姿勢が弟夫妻そっくりのカップルとすれ違った。

吉祥寺プラザが閉館するので、『もののけ姫』を見に行こうと計画するも、長蛇の列で断念。ジブリ舐めてた。家に帰り、昼と夜に分けて『THE BEST1』を観る。今も昔も、面白いのは中川家だと思う。中川家〜銀シャリ〜ミキが地続きで良かった。お互いがお互いを面白いと思う気持ちが螺旋的に燃え上がり続ける演芸。ミルクボーイの新作が同じパターンのおかん漫才なのに超進化していて感銘を受けたり、ロバート秋山+友近の地方の揉め事コントの解像度の高さ、蛙亭中野はお笑い界の宝、などを思った。

深夜の映画は、『ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動』と『モア/MORE』。『ザ・プロジェクト 瞬・間・移・動』は、込み入った設定のSFの割に、思った通りのシンプルな展開。ただ、ネタバラシ以降の展開こそが、作者の本当に訴えたかったところだとみたので、むすこにもそう説明した。簡単に書くと「意識のある存在の命」について描いていて、それがアニマルライツの話にも直接接続されることを見逃してはいけない。

ミムジー・ファーマー映画祭で見逃した『モア/MORE』は、フリードラッグ、フリーセックスの啓蒙映画で、ピンク・フロイドが音楽を担当してたことで有名。確かに、音楽が素晴らしい。フリードラッグの解釈については、この時代ならではの緩さがあって、最初は警戒していたヘロインにもなんとなく取り込まれてしまう危うさがあった。ので、むすこには観せないだろう。自分で出会って欲しい。ミムジー・ファーマーは素晴らしい。

MCATM

@mcatm

もっと読む