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我々Arrrepentimientoのテープ作品2作、Reconquistaさんでのセールが今月末までです。我々はこれからも作品を作る。だからこの二作は、いずれ古くなっていく。古くなったものを後から愛でるのも大事なことだけど、リアルタイムで、皆さんの記憶の中で、一緒に時を刻んで欲しいので、過去になる前に手に取って欲しいと、そう願っているのです。

https://www.reconquista.biz/SHOP/arr07_12.html

鈴木くんから譲り受け、寿命が来てダメになったカセットMTRの代わりに、YAMAHAの4tr MTRを購入した。その時点で、いよいよ、自分の創作活動は一生続くのだ…と本格的に覚悟したところもある。だって、今、機材を買うぞ、と言ってカセットMTRを買ってるやつは、上昇とか洗練の末のゴールから逸脱しているのがハッキリしているでしょ。「●●を達成したら終わり」とかいうマイルストーンもなく、底なしに。

夜はむすこに『ジョン・ウィック:パラベラム』を観せてから、一人でA24の未公開映画特集に手を付ける。一作目『ザ・ヒューマンズ』から大傑作。家族ですら抱える価値観の相違が、ささくれのようにテーブルの上の他者を傷つけていく。ニューヨークのチャイナタウンに位置する安アパートで、壊れた配管から漏れた水が、壁を侵食していく。家族の告白によって綻びは露呈すると、電球は一つずつ割れ、夜の帳が落ちる部屋の中は闇に包まれていく。その時、すがれるのは、ランプの灯りと神しかいないのか。確かに日本でどの層にウケるのか見当もつかず、未公開というのも頷ける。スティーブ・ユアン、ビーニー・フェルドスタインも良かったが、『さよなら、私のロンリー』にも出ていたリチャード・ジェンキンスの演技が素晴らしかった。

MCATM

@mcatm

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