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朝からスコセッシ『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』。3時間26分。これ、本当に絶妙に嫌な長さで、もう何もない金曜の夜中AM1時ぐらいから観たいタイプの映画なんだけど、とにかく映画館でかからない。そらそう。映画二本分押さえないと上映できないから、よほど人が入る作品じゃないとかけ続けられないよね。自作を2時間以内に収められないのに、「映画を救う」とか大仰なこと言うの本当に止めてほしい…。

とか思っていまいち観に行くタイミングを逃していたんだけど、下高井戸シネマで鑑賞。結論、3時間強必要な作品でしたね。ごめんね(大仰なこと言うのは止めたほうがいいとは思うけど)。体感2時間20分でした。ちょい長いぐらいの。

スコセッシの映画には、「嫌な奴とバカが出てきて超面白い映画」と「つまんねえ映画」の二種類あって、今回は最高の前者。『アイリッシュマン』観て「頼むから、そっと引退してくれー」が過ぎってしまったデ・ニーロ、今回は抜群に邪悪で最高。そこにきて、ディカプリオ。「何もわかってないバカ(「文字は読めます」)」「調子に乗ってるバカ」「まんまと騙されてるバカ」「決意に満ちたバカ」と、一貫してバカを堂々と演じきった。すんごかったな。リリー・グラッドストーンも、この前『ファースト・カウ』のちょい役で初めて観たけど、強烈に雰囲気のある良い女優さんですね。

MCATM

@mcatm

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