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下高井戸シネマで『オオカミの家』+『骨』を観に行く。もうかれこれ5回?6回目の視聴かもしれない、が、日本語字幕で観るのはこれが初めて。大枠理解できていたが、細かいところで取り逃しているニュアンスがあって、助かった。コロニアの人たちには「歌」に重きをおく風習があったこととか、ラストは「Welcome To コロニア」的な惹句で締まるところとか。しかし、何度観ても気が引き締まる。パンフを買ってパラパラ観ていたら、制作方針も最高に高ぶるものなので、何度も参照したくなった。計画とか、立てないんだって、仕事になっちゃうから。最高だな。

ロビーでふらふらしてたら元同僚がいて、少し立ち話してから、トラスムンドの場所とか紹介して別れる。喉の調子がよかったら一杯ひっかけたかったところ。

帰ってギャスパー・ノエ『ルクス・エテルナ 永遠の光』を観る。スプリットスクリーンでトークするベアトリス・ダルとシャルロット・ゲンズブールが動き出すと、映画撮影の現場はとにかく大混乱していてまさに地獄。「映画を商品から芸術に高めるのが映画人の責任」というカール・テオドア・ドライヤーの言葉が重くのしかかる現場。初めて『カルネ』を観てからかれこれ20年以上?結局、この人の作品に駄作はなかった気がする(主要作で残すは『エンター・ザ・ボイド』ぐらいかな)。ラストのぶっ飛ばしぶりには笑顔になった。『CLIMAX』の混沌がここに結実し、スプリットスクリーンの実験が『VORTEX』に結実したのだな、と感じ入った。

MCATM

@mcatm

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