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吉祥寺から帰って、すぐに『不適切でなぜ悪い』を、4〜7話まで一気に観る。SFコメディを通り越して凄まじくエモーショナルな次元に到達してしまい、困惑しているのだが間違いなく傑作だと思う。ドラマの脚本を書く展開で、ここ最近感じているような創作にまつわる本質的なことをサラッと言っているのにも感動した。会ったこともないような人の意見に左右されるのではなく、目の前にいる信用できる人の意見に向き合うべきだよなー。

序盤では受けの演技を崩さなかった阿部サダヲが、ある恐ろしい事実を知る辺りで圧巻の演技を披露して、凄さに固まってしまう。後ろを振り向くとか、単に頷く。それだけの所作で、いくつもの感情を言葉以上に伝えてしまう。俳優の芝居には、そんな超人的なテクニックを期待していることに気付かされる。いつもは対等に演技している共演者も、この気の入った演技の前には、主役の座を明け渡してしまう。そんな凄み。本当に良いキャストが揃っているこんな現場でも、完璧に場を支配する存在感を出せる人がすなわち主役なのだろうとしみじみ納得した。本作では、阿部サダヲと、河合優実が、そのポジションにある。

旧友の灰谷くんと、彼のやってるmuumuu coffeeが出ているのも確認した。むすこと同じ名前の灰谷くん。まだ行ったことないので今度マジで行ってみたい、muumuu coffee。

MCATM

@mcatm

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