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財布から札だけごっそり抜かれるという心底凹む事件があり、心が瀕死の状態だったんだけど、ドゥニ・ヴィルヌーヴ『デューン 砂の惑星 PART2』で少しだけ心を取り戻す。ドルビーシネマで観たら、砂虫乗りこなすシーンで地鳴りしてた、地鳴り。エラいもん観たなーっていう感想。Part 1上映される前に、リンチ版観て、その後原作小説読んでから挑んでいるので、よくよく考えれば基本はシンプルな復讐の物語。それがここまでエポックメイキングになったのは、背景となっている世界があまりに豊かに描かれているからであって、本作を観てその思いをより強くした。SF界の『指輪物語』に近いものがあるでしょう。序盤、砂漠描写とフレメンの民俗描写が続くところでは、流石に退屈だったのですが、そう思うと俺はハルコンネン家の残虐悪辣描写にこそ価値を見出していたのかもしれない。『ヘルレイザー』的な。ハルコンネン男爵が平行移動する先に、モノトーンで覆われたコロセウムが見えてくるシーンなんか、美しすぎて鳥肌立ったね。

明日は『R-1』決勝で街裏ぴんくが観れるのに興奮してます。こっちまで緊張してしまうパターンだ。

MCATM

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