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今日も一日、レビューと会議と採用面接に追われていた。今怒涛の時期なのでそろそろ終りが見えてくるはず…と思って歯を食いしばる。夕食を摂ったら、サクッとプールで700m泳ぐ。

アリーチェ・ロルヴァケルの短編『無垢の瞳』がDisney+で観れることを知った。これが非常に愛らしい作品で、この作家のことがより好きになった。クリスマスの寄宿学校に暮らす女子たち。ラジオの前、直立不動でイタリア軍の進軍について聴かされるような、厳格で貧しい暮らしの中、少しずつ少しずつ反抗心を顕にする子どもたち。見つからないようにアンテナの位置を工夫すると、流れてきたポップソングに大喜びで身体を揺らす子どもたちは、薄暗い照明に照らされてまるで影絵のよう。信心深い女の持ってきた贅沢なクリスマスケーキを巡って、静かな闘いが勃発する。クストリッツァ直系かつ、窮屈な世の中に対する皮肉がぴりりと効いていて、『幸福なラザロ』と並べて遜色ない佳作だった。

MCATM

@mcatm

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