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実装で大いに詰まってしまった。まだきちんと解決していない。


ソ・ユミン『君だけが知らない』

昨日は『君だけが知らない』という韓国映画を観る。事故の後遺症で記憶喪失になってしまった主人公。甲斐甲斐しく世話してくれる夫があからさまに怪しいので、このままこいつが悪いやつでしたーみたいな展開だとしたらあまりにしょうもないな、とか半ば諦めの気持ちで観ていたら、なかなか良いツイストを仕掛けてきて心地よい。というか、予想は概ね当たっていた。当たっていたんだけど、細部に良い仕掛けがあってそれが全体のムードをたまらないものにしてくれた。エンドロール後に流れる結婚式の写真撮影シーンは、色々経た上で観ると万巻の思いに溢れてしまう。オカルトに逃げなかったのも良い。

吉田恵輔『犬猿』

ニッチェ江上さんに、山ほど映画のオファーが舞い込むべき。自分への恋慕を勝手に妄想して自室で一人ダンスする姿。遊園地デートで一人舞い上がって吐き散らかす後ろ姿。尿瓶を持ったままぶっ倒れる悲しい姿。そういう派手な見せ場だけじゃなく、台所で黙々と水仕事していたり、職場で淡々と仕事している地味な姿も含めて、一挙手一投足に引き込まれてしまった。他の四人の主人公たちも皆ハマっていて、吉田恵輔監督は役者を輝かせる達人だなあと改めて感服する。新井浩文は、本当に良い役者、惜しいことしたなあ…とか、筧美和子はいつも想定の1.5倍ぐらい可愛いなあ、とか。「人殺しそうな目してるから…」。後輩にそう言われた時、本当に人殺しそうな目をしていて、国道沿い(想像)の高級外車ディーラー店の看板を舐めるように睨みつける窪田正孝。あんま得意な役者じゃないんだけど、これは超はまり役だと思った。みんなが酷くて、みんなが可哀想。四つ巴で酷いことをし続けるといういつもの地獄顕現映画でしたが、最後あまりに哀しくてちょっと泣いた。


KOCのファイナリスト、ファイヤーサンダーとかや団とか、好きな人たちも進出して嬉しいというよりも、半分以上は新味のある顔ぶれが見たい、という気持ちの方が強かった。年数制限がないと滞留するのが課題にはなりますよね。トゥリオとか、ダウ90000とか、観たかったっすねー、決勝で。

MCATM

@mcatm

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