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昼飯時でも、なにか身になるものを観よう!と、これから平日は妻とドラマを消化していくことにした。まずはHBOのドラマ版『イルマ・ヴェップ』。映画版が好きすぎるのでマストではあるが、現代に焼き直して何が起こるのか、という点に不安を感じていたのだが、一話目はかなり良い。ただただ振り回されるだけであった映画版のマギー・チャンが、アリシア・ヴィキャンデルに代わり、こいつ自体にかなりの難あり、という風情の書き換えが発生しているのが大変良い。ただ、この話は、とにかくラストなんだよなー。現場のドタバタが極限状態まで達した裏で、静かに狂い続けた監督の産み落としてしまったもの、そのものがとんでもなく素晴らしい、というのが肝の映画。気になる方は、YouTubeで検索すれば、ラスト数分のシークエンスが出てくるのでご高覧あれ。

今日の一枚:Takashi Hishigaki - time

この俺の錆びついたアンテナが最新のクールな音楽をキャッチしてくれない状況にはもう慣れつつある(致命的な老化の第一歩)が、これは去年聴いておきたかったし、テープ欲しかった(どこも売り切れ)。よくよく調べてみるとPower Shovel Audioから2006年にsetopianics名義でアルバムをリリースしている(なら聴いてる可能性ある)Takashi Hishigakiさんの新作。MasteringをTwothことShinichi Sudaさんが担当(Twothのアルバムも素晴らしかった)。なので、Border Recordsからのリリースがあったり(なので絶対に聴いてる。Trash UpでSudaさんのインタビューしてるから)、AsunaくんのCasiotoneコンピにも参加してたり、と、観測範囲内ではあったはずなのに聴き逃す俺のアンテナ。過去にサポート経験もあるというDirectorsound直系の、トイ楽器なども用いた柔らかい音像の室内楽で、コンポジションも録音のアイディアも素晴らしい作品。ライブやってくれたら観に行きたい。

https://takashihishigaki.bandcamp.com/album/time

MCATM

@mcatm

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