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週一で出社する日に、いつも調子を崩してしまう。永田町にある職場は落ち着かず、きちんと昼寝も出来ないので身体に熱が溜まり、強烈に肩が凝る。乾燥しているのか眼が極度にしばつき、当然業務効率も落ちてしまう。とは言え、踏ん張って仕事をこなすと、同僚と映画の話をしたりしてから、新宿で『PERFECT DAYS』『STOP MAKING SENSE』を観てから帰る。

平山は、趣味人である。それはもう、ゴリゴリの。テープに、植物・アンダー・ザ・ブラックライトの、おっさんよ。でも、東京生活が長い人は分かると思うんだが、こういう無目的なナチュラル・ボーン・趣味人、というのは、「都市の不気味」として確かに存在していて、その「不気味」にリアリティというか「重さ」があるのが大変良い。のだが、姪っ子が登場してから、唐突に映画が失調をきたす。平山がべらべらと語り、感情を顕にしだすのと同時に、映画もメッセージを語りだす。その陳腐なメッセージが、平山の屹立を、孤高を、市民としての矜持を、打ち砕いているように聞こえるのだが、映画はそれに気づかないという構造的な欠陥がある(気づいているなら意地が悪い)。ともあれ、周りで見事に評価が真っ二つの『PERFECT DAYS』。ヴェンダースがあまり得意ではない俺が、仕事帰りに観ても楽しめたので、悪い映画ではないと思う。特筆すべきメッセージ性のなさ、が持続していれば傑作だったと思う。あと、夢の描写が陳腐だったのは、やっぱりおじいちゃんなのかな…感覚が…。

方やTalking Heads『STOP MAKING SENSE』では、「The Great Curve」が鳴った。『アメリカン・ユートピア』でガッカリしたのは、「The Great Curve」を演奏しなかったところなので、『STOP MAKING SENSE』で「The Great Curve」が鳴ったのは嬉しかった。

俺の好きな「The Great Curve」貼っておきます。好きな演出は沢山あったけど、「テープを持ってきました」は確実にパクります。

MCATM

@mcatm

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