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「今日は雨降ってるから、あそこにしよう」って言っただけで、武蔵野文庫行きたいって伝わるの、夫婦!って感じする。ちょっと驚いた。ミルクコーヒーとレモンケーキを食べているとすぐに時間が来た。フェルナンド・ペソアの『不穏の書、断章』を購入して帰宅した。

誠実さは芸術家が克服すべき大きな障害のひとつである(フェルナンド・ペソア『断章』)

少しずつ、噛み砕いて嚥下するように、読んでいかなければならない。


帰宅してエメラルド・フェネル『ソルトバーン』を観る。えらい傑作で、ながら観していた妻も手を止めて食い入るように視聴。バリー・コーガンが出ているということは一筋縄では行くまい、と思っていたら案の定。どんなテイストの映画なのか全く知らずに観始めているため、幾度となくミスディレクションされたのがジェットコースター的で更に良かったのかもしれない。これから観る人は一つも情報を入れずに挑むと、かなり楽しめます。全然違う映画ではあるが、色んな意味で『ゴーン・ガール』に近い。

未だに「スパゲッティ喰らいのバリー・コーガン」と思っている人(俺もその傾向あり)に対しては、お望みの「ザ・バリー・コーガン・ショー」として最大級に楽しめるし、本も、こちらが思っている1.2倍ぐらいの邪さを並走して見せつけてくる感じ。バリー・コーガンが風呂の残り湯を啜り始めた辺りから、もうずっとゾクゾクが止まらないし、締め切った食卓で世界一不味そうなミートパイを食わされる地獄の朝食シーンなんかも本当にたまらんかった。本当にここで語りたいことはほぼネタバレになるので、早く観てください。

MCATM

@mcatm

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